VMPlayerで仮想環境構築。

そろそろ年度末ということもあり、資格試験にでも取り組もうかなーと思っている今日この頃なわけで。
今回狙っている資格は“LPICレベル2”です。
一応勉強は参考書を買ってやっているんですが、どうしても実環境で試してみたいこともあるんですよね。


で、使ってないPCがいくつかあるんで、それにfedoraとかインストールすればいいんですが、どうにもメインのPC以外を立ち上げるのが面倒。
というわけで、会社の先輩にも以前勧められていた「VMware」ってので仮想的にLinux環境を作ればいいじゃん!ってことで、仮想Linux環境を構築しました。
まあ、初めてWMwareってのに触れることになったわけで、いまいち何がなんだかわからないんですよ、これが。
VMwareと名の付くソフトだけで10個ちょっとあるんですよ。もうね、あh(ry
とりあえずは無料だ無料!ということで、これで選択肢はかなり絞ることができました。
VMware ServerかVMware Playerのどちらかだ!と。
で、色々調べていくと、VMWare Serverはなんか無料なんだけどユーザ登録をしてシリアル番号を発行する必要があるらしい←面倒。
てわけで、VMware Playerがいいのかなー、と思いきや、こっちはあくまで仮想環境を作ることはできなくて、既に存在する仮想環境を実行(Play)するだけの機能しか持ってないと。。。
んんー、悩ましいなぁ…と思っていたんですが、どうも抜け道があるらしいことが分かったので、その方法で環境構築をしたところ、見事に成功!ってわけで、fedora10 on WindowsXP with VMware Playerな環境を手に入れることができました。


ということで、以下がその手順です。


1.VMware Playerのダウンロード&インストール
公式サイトでVMware Playerのセットアップファイルをダウンロード、その後実行してインストールします。
なお、ダウンロードの際に名前とメールアドレス、あとちょっとした質問に答える必要がありますので、それはいい感じで入力を。
[VMware:VMware Player のダウンロード]
http://www.vmware.com/jp/download/player/


2.QEMU on Windowsのダウンロード&解凍
QEMU(きゅーえみゅ)とは、オープンソースのPCエミュレータらしく、QEMU on Windowsなるソフトも存在するのですが、その中のツールの1つにVMware用のディスクイメージを作るというものがあります。
これを使えば、最低限のディスクイメージは作成可能となりますので、まずはファイルをダウンロードしましょう。
[QEMU on Windows]
http://homepage3.nifty.com/takeda-toshiya/qemu/
ファイルはzipですので、ダウンロードし終わったらファイルを解凍しておきましょう。


3.qemu-img.exeでVMware用ディスクイメージの作成
2項で解凍したファイルの中に“qemu-img.exe”という実行ファイルがあります。
これをコマンドプロンプト上で実行すると、VMware用のディスクイメージを作成できます。
実行例は以下の通り。

qemu-img.exe create -f vmdk [作成するイメージディスクファイル名(拡張子は.vmdkにすること)] [容量(5M,20Gなどを指定)]

なお、qemu-img.exeのオプション等詳細な説明は、同じく解凍したファイルの中のqemu-doc.htmlにありますので、詳しく知りたい場合はそちらを参照してください。(英語ですけど…)


4.ディスクイメージを読み込んで起動させる為のVMware設定ファイルの作成
3項で作成したイメージディスクファイルと同じディレクトリに、拡張子がvmxというVMwareの設定ファイルを作成します。
これについては、テキストで設定は書かれているので、テキストエディタ等で編集をしてください。
なお、vmxのサンプルについては、ググると色々出てくるんで、そちらを参考にしていただいたほうがいいかも。
参考までに、私の今現在の設定ファイルは以下のようになっています。(色々なサイトを参考にしました。)
なお、赤字のところはインストールしたいOSのCDやDVDのイメージファイルを指定してください。
ただし、物理メディアを使ってインストールしたいときは、
 ide1:0.deviceType = "cdrom-image"

 ide1:0.deviceType = "cdrom-raw"
に書き換えて、ide1:0.fileNameの行を削除してください。

.encoding = "Shift_JIS"
config.version = "8"
virtualHW.version = "3"
memsize = "256"
ide0:0.present = "TRUE"
ide0:0.fileName = "test001.vmdk"
ide0:0.redo = ""

ide1:0.present = "TRUE"
ide1:0.deviceType = "cdrom-image"
ide1:0.autodetect = "TRUE"
ide1:0.redo = ""
ide1:0.fileName = "%full_path%\Fedora-10-i386-DVD.iso"
floppy0.fileName = "A:"
ethernet0.virtualDev = "e1000"
ethernet0.present = "TRUE"
ethernet0.connectionType = "bridged"
usb.present = "TRUE"
sound.present = "TRUE"
sound.virtualDev = "es1371"
displayName = "Fedora10"
guestOS = "other26xlinux"
nvram = "test001.nvram"
scsi0:0.redo = ""
ethernet0.addressType = "generated"
uuid.location = "56 4d cc 08 5c 06 d3 b8-03 96 b1 7f a0 9c ad 93"
uuid.bios = "56 4d cc 08 5c 06 d3 b8-03 96 b1 7f a0 9c ad 93"
ethernet0.generatedAddress = "00:0c:29:9c:ad:93"
ethernet0.generatedAddressOffset = "0"
checkpoint.vmState = "test001.vmss"
tools.remindInstall = "FALSE"

extendedConfigFile = "test001.vmxf"

virtualHW.productCompatibility = "hosted"
tools.upgrade.policy = "manual"

vmotion.checkpointFBSize = "16777216"

tools.syncTime = "FALSE"
debugStub.linuxOffsets = "0x0,0xffffffff,0x0,0x0,0x0,0x0,0x0,0x0,0x0,0x0,0x0,0x0,0x0,0x0"
usb.autoConnect.device0 = ""


5.4項で作成した設定ファイル(*.vmx)をダブルクリック、VMware Playerを起動
すると、OSのインストールが開始されるかと思いますんで、あとはOSのインストール手順に則って進めればOKです。


ざーっとまとめてみましたが、ちょいと面倒な手順ではありますね。
まあ、無料で登録もヤダ!とか言った時点で苦労するのは分かってるんですけどね…。
何事も等価交換が原則です。