感想文(青春攻略本、ただいまのうた)

年末、友人から漫画をもらいまして、その感想文をば。
いただいたのは「青春攻略本」「ただいまのうた」の2冊です。


青春攻略本 第1巻 (花とゆめCOMICS)

青春攻略本 第1巻 (花とゆめCOMICS)

まず、青春攻略本ですが、なんていうか、忘れてしまった感覚を思い出させる1冊です。
内容的には、男子高に通う男4人の日常を描いたものですが、男子高独特の友人関係をうまく描いているなぁ、と。
私も男子高出身ですが、まあ、ここまでのエピソードは無かったものの、それなりの青春はあったわけで。
今思い起こせば、自分の人生で一番面白く、また成長できた3年間だったかなぁ、と思います。


ただ、この本で一番面白かったのは、読み切りの「冬ほどき」でした。(とか言うと怒られんのかな…)
なんていうか、男女の関係で越えたい一線があって、でも越えようとアクションを起こした時のリスクってあるじゃないですか?
若すぎるとそれが分かんなくてあっさりと越えちゃったり、また歳を取ると一線の越え方とか、失敗した後のリカバリーの仕方とかも分かってくるんで、その決断をするかしないか、またその結果がどうであれ、意外とショックは小さくできるもんだと思うんです。
ちょうどその中間くらいに位置するのが人にもよりますが、高校生くらいじゃないかなーと。
この「冬ほどき」は正にこれを描いてます。
自分にはもう経験することのできないあの感覚をうまく描いてて、なんかいいなぁ、と思った話でした。


ただいまのうた 1 (花とゆめCOMICS)

ただいまのうた 1 (花とゆめCOMICS)

続いて「はじまりのうた」の感想を。


内容的には、花寺家という一家を描いた話です。
5人兄弟とその両親が幸せに暮らす1話目で突如両親が事故で他界してしまいます。
で、2話目はその事故から6年後経っていて、それぞれに成長しています。
主人公はその5人兄弟の真ん中の女の子で高校生の“向日葵”。


力強く生きていく兄弟の話なので、自分も力をもらえるような、そんな話ですね。
特に印象的なのは夕食のシーン。
なんていうか、自然と泣けるシーンでした。
やっぱ舌の記憶ってすごいと思ってて、ふっとその時に帰れると思うんですね。
自分も妻と子供と食事を大切にしながら同じ思い出を作って生きたいなぁ、と思わせてくれる1冊でした。
まだ、1巻なので2巻以降も楽しみですね。